細胞療法科

細胞療法科のご案内

細胞療法センターの診療機能は、2024年12月に「細胞療法科」という新しい診療科として独立いたしました。血液内科および小児科と連携して、キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)や体外フォトフェレーシス療法(ECP)など最新の細胞療法において、患者さんご自身あるいは健常ドナーからの細胞採取と、治療に用いる細胞の患者さんへの投与とその後の管理を専門的に行います。


診療体制

外来は院内あるいは他施設からのご紹介を基本としています。入院では、主に血液内科と合同で、血液専門医を主治医とし、研修医、医員(または大学院生)を加えた3名のチームで一人の患者さんを担当しています。治療中の感染リスクを低下させるため無菌病棟での治療を基本としています。細胞療法科・細胞療法センターのカンファレンスに加え、血液内科や小児科など他の診療部門とのカンファレンスを毎週行い、密に情報交換を行っています。他院から当院にご紹介いただく患者さんの場合は、元施設の主治医の先生方と、紹介状だけではなく、電話や電子メールを用いて、リアルタイムに患者さんの状態把握を行っています。


細胞療法科の特徴

京都大学医学部附属病院では、造血幹細胞移植やCAR-T細胞療法など、難治性血液疾患に対する最新の細胞療法をいち早く導入し、国内トップクラスの症例数を経験してきました。そのノウハウをもとに、細胞療法科では、他院での治療が困難な症例であっても積極的にお引き受けしています。加えて、細胞療法製剤から最大限の効果を引き出すために、「細胞療法運用学」という独自の新領域の確立を提唱し、予測・層別化・最適化をテーマにした実臨床に即したエビデンス発信と、日本や世界全体の細胞療法のレベルアップにも取り組んでいます。