輸血部門業務

輸血関連業務

安全な輸血に向けて、輸血部門では輸血過誤防止策の一つとして血液型、不規則抗体検査、交差適合試験等の輸血検査業務の自動化および輸血部門システム・電子カルテとの連携を図っています。輸血部門での検査・製剤管理の安全性のみならず、輸血現場での製剤取り違え防止のために輸血実施照合などの普及に取り組んでいます。乳幼児患者等への少量輸血に対応するため、血液製剤の分割および分割製剤についても輸血実施照合が行えるよう対応しています。また、頻回輸血患者におけるアレルギー反応に対して洗浄赤血球や血漿除去血小板の調製を行っております。

近年では、外科的手術や産科における緊急大量出血や、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法時の低フィブリノゲン血症に対して、新鮮凍結血漿からクリオプレシピテートを調製し、低容量でのフィブリノゲン補充が可能となるよう対応しています。


移植関連検査

造血幹細胞移植やその他の臓器移植に対して、HLAタイピング検査、HLA抗体検査、リンパ球クロスマッチを実施しています。造血幹細胞移植では、アレルレベルでの精度の高い検査が要求されます。また、臍帯血移植などHLAミスマッチで移植が行われる場合においては、患者が保有するHLA抗体の特異性を検査することが重要となります。

臓器移植においても術前にHLA抗体の検査を行い、ドナー特異的HLA抗体(DSA)を保有するかどうかの判定が重要となります。DSA高値の場合は、術前に脱感作療法が実施されます。また、術後においても、DSAの有無や力価をフォローして液性拒絶のリスクを評価し治療していく必要があります。


好中球(顆粒球)抗体検査

当院では、遷延する好中球減少時の難治性感染症に対して、顆粒球輸血を実施しますが、リスクのある顆粒球輸血をより安全に実施するために好中球抗体検査を実施しています。自己免疫性・同種免疫性好中球減少症が疑わせる症例についても好中球抗体検査を実施しています。